2026.04.25

レポートのまとめ方・終わり方|結論テンプレート5選&NG例付き

「レポートの最後ってどう締めればいいの?」「まとめと結論は違うの?」「いつも最後がグダグダになってしまう…」

レポートの書き出しと同じくらい悩む学生が多いのが、「まとめ方」です。

序論と本論をしっかり書けたのに、最後のまとめ方が悪いとレポート全体の評価が下がってしまいます。

教授は最初と最後を重点的に読む傾向があるため、まとめの質はレポートの印象を大きく左右するのです。

逆に言えば、まとめがきれいに書けているだけで「このレポートは論理的だ」という好印象をあたえられます。

この記事では、レポートのまとめ方を「結論」「おわりに」の書き方テンプレート、締めの表現集、課題タイプ別の締め方、NG例まで完全に解説していきます。

「まとめ」「結論」「おわりに」の違い

まず、混乱しやすい3つの用語を整理しておきましょう。

レポートの最後のパートを指す言葉として「まとめ」「結論」「おわりに」がありますが、それぞれ意味合いが少しずつ異なります。

「結論」は序論で立てた問いに対する答えのことです。

「おわりに」は結論と同じ内容を指しますが、「はじめに」と対になる表現として使われます。

「まとめ」は本論の内容を要約したもので、結論の一部分にあたります。

つまり、「結論」と「おわりに」は実質的に同じものです。

「はじめに」と書き出したなら「おわりに」で、「序論」と書き出したなら「結論」で締めるのが正しい対応です。

用語 意味 使い分け
結論 序論で立てた問いに対する答え 「序論」に対応する用語として使う
おわりに 結論と同じ内容 「はじめに」に対応する用語として使う
まとめ 本論の内容を要約したもの 結論の一部。結論=要約+見解+今後の課題

結論(まとめ)に書くべき3つの要素

結論には以下の3つの要素を書きます。

最も重要なのは「序論で立てた問いに答えること」です。

序論で「〇〇について考察する」と書いたなら、結論で「考察の結果、〇〇であった」と明確に答えなければなりません。

この対応関係が崩れると、「結局なにが言いたかったの?」と教授に思われてしまう原因になります。

要素1の「本論の要約」では、本論で述べた内容をかんたんにまとめます。

要素2の「自分の見解」では、全体をとおしての結論を明確に述べます。

要素3の「今後の課題」では、残された問題や今後の研究の方向性にふれます。

# 要素 内容 文字数の目安
1 本論の要約 本論で述べた内容をかんたんにまとめる 結論の40〜50%
2 自分の見解 全体をとおしての結論を明確に述べる 結論の30〜40%
3 今後の課題 残された問題や今後の研究の方向性 結論の10〜20%

結論テンプレート5パターン

そのまま使える結論のテンプレートを5パターン紹介します。

課題のタイプやテーマの性質に合わせて、最も書きやすいものを選んでください。

1つのパターンに固定せず、レポートごとに最適なパターンを選ぶのがコツです。

パターン1:要約+見解型(最も標準的)

結論の書き方で迷ったら、まずこのパターンを使えば間違いありません

本論の要約と自分の見解をセットで述べるシンプルな型です。

「〇〇について論じなさい」というタイプの課題に最も合っています。

テンプレートは「本レポートでは、〇〇について△△の観点から検討した。その結果、□□であることが明らかになった。以上をふまえると、◇◇であると考える。」です。

項目 内容
テンプレート 「本レポートでは、〇〇について△△の観点から検討した。その結果、□□であることが明らかになった。以上をふまえると、◇◇であると考える。」
例文 「本レポートでは、レジ袋有料化がプラスチックごみ削減にあたえた効果を検証した。その結果、辞退率は80%に達したものの、プラスチックごみ全体に占めるレジ袋の割合は約2%にすぎず、ごみ総量への影響は限定的であることが明らかになった。有料化は消費者の意識変革には効果的であったが、プラスチックごみ問題の根本的な解決には、より包括的な規制の導入が不可欠であると考える。」
合う課題タイプ 「〇〇について論じなさい」

パターン2:要約+展望型

本論の要約に加えて、今後の展望を重視するパターンです。

「〇〇についてまとめなさい」というタイプの課題や、まだ結論が出せない発展途上のテーマに向いています。

自分の見解よりも、今後どのような研究や議論が必要かを示すのが特徴です。

項目 内容
テンプレート 「以上の考察から、〇〇であることが示された。今後は△△の観点からさらなる検討が求められる。」
例文 「以上の考察から、SNSの過度な利用が若者のメンタルヘルスに悪影響をあたえる可能性が示された。今後は、SNSの利用時間だけでなく、利用目的や利用するプラットフォームの種類による影響の違いについても検討が求められる。」
合う課題タイプ 「〇〇についてまとめなさい」

パターン3:要約+限界提示型

自分のレポートの限界を正直に認めたうえで、今後の課題を示すパターンです。

書評や理論的な検討が中心のレポートで使いやすい型です。

限界を示すことは弱点をさらけ出すことではなく、「自分の研究を客観的に評価できる力」の証明です。

項目 内容
テンプレート 「本レポートでは〇〇を検討し、△△であることを示した。ただし、本レポートには□□という限界があり、今後は◇◇を含めた分析が必要である。」
例文 「本レポートでは、ブルデューの文化資本の概念を用いて日本の教育格差を分析した。文化資本の世代間移転が学力格差に寄与していることが示された。ただし、本レポートでは統計的な分析を行っておらず、理論的な検討にとどまっている点は限界として認識しておく必要がある。」
合う課題タイプ 「〇〇を読んで書評を書きなさい」

パターン4:条件付き結論型

結論を述べつつ、「ただしこの場合に限る」という条件をつけるパターンです。

賛否が分かれるテーマで、一方的な断定を避けたいときに効果的です。

条件をつけることで、「多角的に物事を見ている」という印象をあたえられます。

項目 内容
テンプレート 「〇〇は△△であると結論づけられる。ただし、これは□□の場合に限り当てはまるものであり、◇◇の場合にはさらなる検討が必要である。」
例文 「死刑制度は犯罪抑止力として一定の効果を持つと結論づけられる。ただし、これは殺人罪に限定された議論であり、他の凶悪犯罪への適用可能性についてはさらなる検討が必要である。また、冤罪のリスクを完全に排除することは不可能であり、この点が死刑制度の最大の課題であることも指摘しておかなければならない。」
合う課題タイプ 「〇〇の賛否を論じなさい」

パターン5:問題提起型(あえて結論を留保する)

はっきりとした結論を出さず、議論を続けることの重要性を訴えるパターンです。

倫理的な問題や、社会的に合意が形成されていないテーマで使います。

ただし、「結論がない」のではなく、「単純に結論を出すべきではないという結論」を述べている点に注意してください。

項目 内容
テンプレート 「本レポートでは〇〇について多角的に検討してきた。△△と□□の両方の立場に一定の妥当性が認められ、単純に結論を下すことは難しい。重要なのは、◇◇という視点を持って議論を続けることであろう。」
例文 「本レポートでは安楽死の是非について、倫理的・法的・医療的観点から検討してきた。患者の自己決定権を重視する立場と、生命の絶対的尊厳を重視する立場のいずれにも一定の妥当性が認められ、現時点で一義的な結論を下すことは難しい。重要なのは、患者本人の意思を最大限尊重しつつ、社会全体で合意形成を続けていくことであろう。」
合う課題タイプ 倫理的テーマ、社会的合意が形成されていない問題

課題タイプ別のまとめ方

課題の指示文によって、最適なまとめ方のパターンは変わります

ここでは、よくある5つの課題タイプごとに、おすすめのパターンと結論で述べるべきことを整理しました。

自分が取り組んでいる課題がどのタイプに当てはまるか確認して、対応するパターンを選んでみてください

課題タイプ おすすめパターン 結論で述べるべきこと
「〇〇について論じなさい」 パターン1(要約+見解) 自分の結論を明確に述べる
「〇〇についてまとめなさい」 パターン2(要約+展望) 調べた内容の要約+今後の動向
「〇〇を読んで書評を書きなさい」 パターン3(要約+限界提示) 書籍の総合評価+批判的検討
「実験結果をまとめなさい」 パターン1(要約+見解) 実験で確認されたこと+誤差の考察
「賛否を論じなさい」 パターン4か5 自分の立場を明確にしつつ留保も示す

まとめ・結論で使える表現集

結論を書くときに使える便利な表現を3つのカテゴリーに分けてまとめました。

同じ文末表現が連続すると単調な文章になるため、複数の表現をローテーションで使うのがコツです。

本論を要約する表現

結論の冒頭で、本論の内容をかんたんにふりかえるときに使う表現です。

詳しく書きすぎると本論の繰りかえしになるため、2〜3文でコンパクトにまとめましょう。

「本レポートでは、〇〇について検討した」のように、テーマと検討内容を1文で示すのが基本です。

表現
「本レポートでは、〇〇について検討した。」 「本レポートでは、SNSが社会にあたえる影響について検討した。」
「以上の議論をふまえると」 「以上の議論をふまえると、SNSには正と負の両面がある。」
「本レポートで明らかになったのは」 「本レポートで明らかになったのは、格差が世代間で固定化しているという事実である。」

自分の見解を述べる表現

分析をふまえた自分の結論を述べるときの表現です。

根拠の強さに応じて、「考える」「考えられる」「結論づけられる」と使い分けます。

根拠が十分にあるときは「結論づけられる」を使い、そうでないときは「示唆される」などの控えめな表現を選びましょう。

表現 使い方
「〇〇であると考える」 最も一般的な結論の表現
「〇〇が不可欠であると筆者は考える」 やや強い主張をするとき
「〇〇であると結論づけられる」 根拠が十分にあるとき
「〇〇の可能性が示唆された」 断定を避けたいとき

今後の課題を述べる表現

結論の最後に、今後の研究や議論の方向性を示すときの表現です。

今後の課題にふれることで、「この問題についてさらに考える余地がある」という誠実な姿勢を示せます。

この部分があるかないかで、レポートの完成度に対する教授の評価は大きく変わります

表現 使い方
「今後の課題として、〇〇が挙げられる」 最も標準的
「〇〇についてはさらなる検討が必要である」 研究の不足を指摘するとき
「この点については、今後の研究に委ねたい」 自分の研究の限界を示すとき

結論・まとめのNG例と修正例

ここでは、学生がやってしまいがちな結論のNG例を5パターン紹介します。

自分のレポートに同じ問題がないか、かならず提出前に確認してください。

NG1:感想で終わる

レポートの結論で最も多いNGパターンが、感想で締めくくってしまうことです。

「勉強になりました」「学びを深めていきたいです」は感想であり、結論ではありません。

結論では、本論の分析をふまえた客観的なまとめを述べる必要があります。

区分 例文
NG 「今回のレポートをとおしてとても勉強になりました。今後も学びを深めていきたいです。」
OK 「本レポートでは〇〇であることが明らかになった。今後は△△についてさらなる検討が必要であると考える。」

NG2:新しい主張を突然出す

本論でまったくふれていない話題を、結論で突然持ちだすのはNGです。

結論で述べる内容は、すべて本論のなかで根拠が示されているものに限ります。

もし結論を書いている途中で新しい論点を思いついた場合は、本論に戻って加筆してから結論を書きなおすのが正しい手順です。

区分 例文
NG 本論で一度もふれていない「教育改革」について結論で突然語りだす
OK 結論で述べる内容は、すべて本論のなかで根拠が示されているものに限る

NG3:序論の問いに答えていない

序論で「少子化の原因を分析する」と書いたのに、結論で「少子化対策について」まとめているケースです。

序論の「問い」と結論の「答え」が対応していないと、レポート全体の論理が崩れます。

結論を書き終えたら、かならず序論を読みかえして対応しているか確認しましょう。

区分 例文
NG 序論「少子化の原因を分析する」→ 結論「少子化対策について述べた」
OK 序論「少子化の原因を分析する」→ 結論「少子化の主な原因として、経済的要因と社会的要因の2つが挙げられる」

NG4:「いろいろなことがわかった」で終わる

「さまざまなことがわかった」「多くのことを学んだ」のようなあいまいな表現で終わるのはNGです。

なにがわかったのか、なにを学んだのかを具体的に列挙する必要があります。

区分 例文
NG 「さまざまなことがわかった。」(あいまいすぎる)
OK 「第一に〇〇であること、第二に△△であることが明らかになった。」(具体的に列挙)

NG5:本論の丸写し

本論で書いた文章をそのままコピーして結論に貼りつけるのは、最も手抜きに見えるNGです。

結論は本論の内容を「要約」するパートであり、同じ文章の繰りかえしではありません

別の表現を使ってかんたんにまとめなおすのがポイントです。

区分 例文
NG 本論で書いた文章をそのままコピーして結論に貼りつける
OK 本論の内容を別の表現でかんたんに要約する

結論の文字数の目安

「結論ってどのくらいの長さで書けばいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

結論は全体の10〜15%が目安です。

長く書きすぎると冗長になりますし、短すぎると「まとめが雑だ」という印象をあたえてしまいます。

レポート全体の文字数に応じた結論の文字数の目安を以下にまとめました。

レポート全体の文字数 結論の目安
1,000字 100〜150字
2,000字 200〜300字
3,000字 300〜450字
4,000字以上 400〜600字

レポート全体のまとめ方チェックリスト

レポートを書き終えたら、提出前にかならず以下の8項目をチェックしてください。

ひとつでも「×」がつく項目がある場合は、その部分を修正してから提出しましょう。

特に「序論の問いに結論で答えているか」は、見落としがちでありながら最も重要なポイントです。

チェック項目 確認
序論で立てた問いに結論で答えているか
結論に本論でふれていない新しい主張がないか
感想や個人的な要望で終わっていないか
本論の丸写しではなく、要約になっているか
今後の課題にふれているか
「である」調で統一されているか
結論の文字数は全体の10〜15%に収まっているか
参考文献リストが結論の後に記載されているか

まとめに困ったときの解決策

「結論をどう書けばいいかわからない」「いつも最後がグダグダになる」という方にむけて、レポート作成を効率化するサービスを紹介します。

結論は序論と対応させる必要があるため、レポート全体の構成がしっかりしていないとうまく書けません。

ツールを活用して、構成から結論まで一貫したレポートを効率的に作成するのもひとつの方法です。

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まとめ

レポートのまとめ方について、結論の書き方からNG例まで解説してきました。

結論で最も大切なのは、序論で立てた問いに対して明確に答えることです。

この1点さえ外さなければ、結論が大きく崩れることはありません。

ポイント 内容
結論=おわりに 「序論」なら「結論」、「はじめに」なら「おわりに」と揃える
結論の3要素 本論の要約 → 自分の見解 → 今後の課題
最重要ルール 序論で立てた問いに結論で答えること
5つのパターン 要約+見解 / 要約+展望 / 要約+限界提示 / 条件付き / 問題提起
文字数の目安 全体の10〜15%(2,000字なら200〜300字)
NG 感想で終わる・新しい主張・問いに未回答・あいまい・本論の丸写し

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