2026.04.25

レポートの感想の書き方|感想文にならない書き方&4パターン別テンプレート

「レポートに感想を書けって言われたけど、何を書けばいいの?」「感想文みたいになってしまう…」「考察と感想って何が違うの?」

大学で「感想を含めたレポートを書きなさい」と指示されたとき、多くの学生が困惑します。

レポートは客観的に書くものなのに、感想は主観的なもの。

この矛盾をどう処理すればいいのか、わからないのは当然です。

じつは、レポートで求められる「感想」にはいくつかの種類があり、種類によって書き方がまったく異なります

この記事では、レポートにおける感想の書き方を感想が求められる4つのパターン別に整理し、テンプレート・例文・NG例まで完全に解説していきます。

感想・考察・意見の違い

まず、混同しやすい「感想」「考察」「意見」の3つの違いを整理しましょう。

この3つのなかで最も重要な違いは「根拠が必要かどうか」です。

考察と意見には根拠が必要ですが、感想は根拠なしで「〜と感じた」と書いてかまいません。

ただし、大学のレポートで感想を書く場合でも、「なぜそう感じたのか」の理由を添えると評価が上がります

たとえば「面白いと思った」だけでは感想文レベルですが、「面白いと感じた。なぜなら、〇〇という視点は自分にとって新しく、これまでの理解を覆すものだったからである」と書けば、論理的な感想になります。

用語 定義 根拠 レポートでのあつかい
感想 個人的に感じたこと 不要(主観でOK) 末尾に書く or リアクションペーパー 「この講義は興味深かった」
考察 結果を根拠に分析すること 必須(客観的根拠) 本論の中核(最も重要) 「この結果は〇〇に起因すると考えられる」
意見 テーマに対する自分の立場 あった方がよい 結論で述べる 「〇〇は導入すべきであると考える」

レポートで感想が求められる4つのパターン

「感想を書け」と言われる場面は大きく4パターンあり、それぞれ書き方が異なります。

自分が取り組んでいる課題がどのパターンに当てはまるかを確認し、それに合った書き方を選びましょう。

パターンを間違えると、求められている内容と異なるレポートになってしまいます。

パターン 場面 求められる内容 文字数の目安
1. レポート末尾の感想 「レポートの最後に感想を書きなさい」 レポート内容をふまえた学びの振りかえり 100〜300字
2. リアクションペーパー 授業後に配られる感想用紙 講義内容への反応・疑問・自分の考え 200〜400字
3. 感想レポート 「〇〇について感想を書きなさい」 感想を中心としつつ、論理的にまとめる 800〜2,000字
4. 読書感想レポート 「〇〇を読んで感想を書きなさい」 書籍の要約+自分の考え・感想 1,000〜3,000字

パターン1:レポート末尾の感想の書き方

レポートの結論の後に「感想」として2〜3行書くパターンです。

本文全体が論理的に書かれていれば、最後の感想はやわらかい表現でも問題ありません。

書くべき内容は「レポートをとおして新たに学んだこと」「最も印象に残った点」「今後さらに調べたいこと」の3つです。

テンプレートと例文

テンプレートは「本レポートの作成をとおして、〇〇について理解を深めることができた。特に△△という点が印象的であり、今後は□□についてさらに調べてみたいと考える。」です。

このテンプレートは、「学び」「印象」「今後の関心」の3つの要素をコンパクトにまとめた構成になっています。

具体的な例文を見てみましょう。

「本レポートの作成をとおして、SNSが社会にあたえる影響の複雑さをあらためて認識した。

特に、フェイクニュースの拡散速度に関するデータは衝撃的であり、メディアリテラシー教育の重要性を強く感じた。

今後は各国の規制事例についてさらに調べてみたいと考える。」

要素 例文中の該当箇所
学び 「SNSが社会にあたえる影響の複雑さをあらためて認識した」
印象 「フェイクニュースの拡散速度に関するデータは衝撃的であり」
今後の関心 「各国の規制事例についてさらに調べてみたい」

NG例と修正例

レポート末尾の感想でやってしまいがちなNGを3パターン紹介します。

いずれも「具体性がない」ことが共通した問題点です。

「何について」「なぜ」をセットで書くだけで、格段に印象が変わります。

NG 理由 OK
「とても勉強になりました。」 具体性がない 「特に△△の点について理解が深まった。」
「この授業をもっと受けたいです。」 個人的な要望はレポートに不適切 「今後は□□についてさらに学びたい。」
「難しかったです。」 何が難しかったのか不明 「〇〇の概念を自分の言葉で説明するのが難しかったが、△△の具体例をとおして理解が進んだ。」

パターン2:リアクションペーパーの書き方

授業後に配られる感想用紙(リアクションペーパー)の書き方です。

リアクションペーパーには「出席確認」と「成績評価の一部」の2つの目的があります。

シラバスに「授業への参加姿勢」や「小レポート」として記載されている場合は、成績にしっかり反映されるため手を抜けません。

PREP法で書くリアクションペーパー

リアクションペーパーはPREP法で書くと、短い文字数でも論理的な印象をあたえられます。

PREP法とは、Point(主張)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(まとめ)の順に書く方法です。

この型に沿って書くだけで、「ただの感想」が「論理的なリアクション」に変わります

要素 内容
P(主張) 最も印象に残った点 「本日の講義で最も印象的だったのは、〇〇の概念である。」
R(理由) なぜそう感じたか 「なぜなら、これまで△△だと考えていたが、実際には□□であることを知ったからである。」
E(具体例) 講義の内容や自分の経験 「講義中に紹介された◇◇の事例は、自分の日常にも当てはまると感じた。」
P(まとめ) 学びのまとめ 「この学びを今後の学習に活かしていきたい。」

リアクションペーパーの例文

PREP法を使ったリアクションペーパーの具体的な例文を紹介します。

テーマは心理学の講義における「認知バイアス」です。

「本日の講義で最も印象的だったのは、認知バイアスのひとつである『確証バイアス』の概念である。

これまで自分は情報を客観的に判断できていると思っていたが、実際には自分の信念に合う情報ばかりを集めてしまう傾向があることを知り、驚いた。

講義中に紹介された『血液型性格診断』の例は、まさに自分にも当てはまると感じた。

今後はSNSで情報を見るさいにも、この確証バイアスを意識して批判的に情報を判断したいと考える。」

PREP要素 例文中の該当箇所
P(主張) 「最も印象的だったのは確証バイアスの概念である」
R(理由) 「自分の信念に合う情報ばかりを集めてしまう傾向があることを知り、驚いた」
E(具体例) 「血液型性格診断の例は、まさに自分にも当てはまる」
P(まとめ) 「確証バイアスを意識して批判的に情報を判断したい」

パターン3:感想レポートの書き方

「〇〇について感想を書きなさい」と指示された場合の感想レポートの書き方です。

感想レポートは「感想文」とは異なります。

感想文は気持ちを自由に書くものですが、感想レポートは「感想を論理的に構成して書く」ものです。

感想レポートの構成

感想レポートは4つのパートで構成するのが基本です。

最も大きな比率を占めるのが「感想・考え」のパートで、全体の40〜50%を割きます。

内容の要約は20〜30%にとどめ、自分の感想と考えに多くの分量を使うのがポイントです。

パート 内容 割合
導入 テーマの概要・何について感想を述べるか 10〜15%
内容の要約 講義・映画・書籍などの内容をかんたんにまとめる 20〜30%
感想・考え 印象に残った点+なぜそう感じたか+具体例 40〜50%
まとめ 学びのまとめ・今後への展望 10〜15%

感想を論理的に書くコツ

感想レポートでも「なぜそう感じたか」の理由を書くだけで、格段に質が上がります

「面白い」「すごい」「勉強になった」といった感情を書いたあとに、かならず「なぜなら」を続けることを習慣にしてください。

この「感情+理由」のセットが、感想文と感想レポートを分ける最大のポイントです。

稚拙な感想 論理的な感想
「面白いと思った。」 「面白いと感じた。なぜなら、〇〇という視点は自分にとって新しく、これまでの理解を覆すものだったからである。」
「勉強になった。」 「〇〇について理解が深まった。特に△△と□□の関係性はこれまで意識していなかったため、新鮮な学びであった。」
「すごいと思った。」 「〇〇のデータには驚かされた。日本の相対的貧困率が15.4%に達しているという事実は、『一億総中流』という認識を根本から覆すものである。」

パターン4:読書感想レポートの書き方

「〇〇を読んで感想を書きなさい」という課題は、大学で最もよく出される感想レポートのひとつです。

高校までの読書感想文とは異なり、批判的な視点で書籍を評価することが求められます。

読書感想レポートの構成

読書感想レポートは4つのパートで構成します。

要約と感想・批評のバランスが重要で、要約が長すぎると「あらすじの書き写し」になってしまいます。

感想・批評のパートに最も多くの分量を割くのが、高評価を得るコツです。

パート 内容 割合
導入 書籍の基本情報+なぜこの本を選んだか 10%
要約 書籍の主要な主張をかんたんにまとめる 25〜30%
感想・批評 印象に残った点+賛同/疑問+自分の考え 40〜50%
まとめ 全体の振りかえり+今後の学びへの展望 10〜15%

読書感想レポートで使える切り口

「感想って何を書けばいいかわからない」という方は、以下の5つの切り口から書きやすいものを選んでみてください。

1つの切り口だけで書くのではなく、2〜3つの切り口を組み合わせると、内容に厚みが出ます。

特に「賛同」と「疑問」をセットで書くと、批判的思考力を示すことができます。

切り口 書き方
賛同 「著者の〇〇という主張には賛同する。なぜなら〜」
疑問 「ただし、△△の点については疑問が残る。なぜなら〜」
発見 「本書をとおして初めて知ったのは□□である。これまでの自分の認識は〜」
適用 「著者の理論を◇◇の事例に当てはめると〜と言える」
比較 「別の著者の▽▽という見解と比較すると〜」

レポートと感想文の違い|完全比較

「レポートなのに感想文みたいになってしまう」という悩みを防ぐために、両者の違いを8つの項目で比較します。

最も大きな違いは「根拠が必要かどうか」です。

レポートでは文献やデータといった客観的な根拠が必須ですが、感想文では個人の体験や感情だけで書いてかまいません。

文体も異なり、レポートは「である」調、感想文は「ですます」調が一般的です。

項目 レポート 感想文
目的 調査・分析結果を報告する 感じたことを述べる
根拠 文献・データが必須 個人の体験・感情でOK
構成 序論→本論→結論 自由(起承転結など)
文体 「である」調 「ですます」調が多い
引用 必須 不要
参考文献 必須 不要
一人称 「筆者」or 使わない 「私」でOK
表現 客観的・論理的 比喩・会話文もOK

感想文にならないための5つのチェックポイント

レポートを書き終えたら、以下の5つのチェックポイントで「感想文になっていないか」を確認しましょう。

ひとつでも当てはまる場合は、そのポイントを修正してから提出してください。

特にチェック1の「思いました」「感じました」の多用は、最も頻度の高いNGです。

# チェック項目 感想文の兆候 レポートの書き方
1 「思いました」「感じました」が多い 主観的な感情だけで構成されている 「〇〇と考えられる」「〇〇であることが示唆される」に言い換える
2 根拠がない主張がある 「SNSは悪い」と断定している 「〇〇のデータによると〜」と根拠を添える
3 参考文献がない 自分の感想だけで完結している 最低でも3点の参考文献を引用する
4 「ですます」調で書いている 感想文の文体になっている 「である」調で統一する
5 「私は〜」が頻出する 個人的な体験が中心になっている 客観的な記述を中心に、考察として自分の分析を加える

感想レポートで使える表現集

感想レポートで使える便利な表現を6つのカテゴリーにまとめました。

同じ表現の繰りかえしを避けるために、複数の表現をローテーションで使うのがコツです。

特に「認識の変化」の表現を使うと、「この学生はきちんと考えている」という印象をあたえられます。

用途 表現
印象を述べる 「最も印象に残ったのは〇〇である」「〇〇の点が特に興味深かった」
理由を述べる 「なぜなら〇〇だからである」「その理由として△△が挙げられる」
認識の変化 「これまで〇〇だと考えていたが、△△であることを知った」
新たな気づき 「〇〇という視点は自分にとって新鮮であった」
疑問を述べる 「ただし、△△の点については疑問が残る」
今後への展望 「今後は〇〇についてさらに学んでいきたい」

感想レポートの作成をサポート

「感想レポートの構成がなかなか決まらない」「何を書けばいいか思いつかない」という方にむけて、レポート作成を効率化できるサービスを紹介します。

感想レポートは自分の考えを書く必要があるぶん、構成づくりに時間がかかりがちです。

ツールを活用して構成のたたき台をつくり、そこに自分の感想を加えていく方法が効率的です。

LUCID|AIレポート作成サービス

LUCID(ルシッド)は、科目名と課題内容を入力するだけで、AIがレポートを自動作成するサービスです。

感想レポートの構成案や本文のたたき台として活用すれば、ゼロから構成を考える時間を大幅に短縮できます。

特徴 内容
できること 科目名と課題内容を入力するだけで、AIがレポートを自動作成
料金 1文字あたり約1円(業界最安水準)
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まとめ

レポートにおける感想の書き方について、4つのパターン別に解説してきました。

感想レポートで最も大切なのは、「感じたこと+その理由」をセットで書くことです。

この1点を意識するだけで、「ただの感想文」が「論理的な感想レポート」に変わります。

ポイント 内容
感想と考察の違い 感想=主観的に感じたこと。考察=根拠にもとづく分析
4つのパターン レポート末尾 / リアクションペーパー / 感想レポート / 読書感想レポート
論理的にするコツ 「〇〇と感じた。なぜなら△△だからである。」と理由を添える
リアクションペーパー PREP法(主張→理由→具体例→まとめ)で書く
感想文にならない方法 根拠を示す・「である」調で書く・参考文献をつける

レポートの書き方全般はレポートの書き方完全ガイド、考察の書き方は考察の書き方ガイドもご覧ください。

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