2026.04.24

レポートの書き出し例文10選|序論テンプレートでもう迷わない

「レポートの最初の一文が書けない」「序論って何を書けばいいの?」「書き出しのテンプレートがほしい」

レポート作成で最も手が止まりやすいのが「書き出し」です。

本文の中身はなんとなくイメージできても、最初の一文をどう切り出すかで悩んでしまう学生は非常に多いです。

しかし、レポートの書き出し(序論)には決まった「型」があります。

この型を知っておけば、どんなテーマのレポートでも迷わず書き始められるようになります。

この記事では、レポートの書き出しのテンプレートを10パターン紹介し、科目別の例文、書き出しでやりがちなNG例まで徹底解説します。

レポートの書き出し(序論)の役割

書き出しのテンプレートを紹介する前に、序論がレポート全体の中でどんな役割を果たしているかを理解しましょう。

序論で伝えるべき3つの要素

# 要素 内容
1 背景 テーマの社会的・学術的な文脈 「近年、SNSの普及が急速に進んでいる」
2 問題提起 何が問題なのか、何がわかっていないのか 「しかし、SNSが若者のメンタルヘルスに与える影響は十分に解明されていない」
3 目的 このレポートで何を明らかにするのか 「本レポートでは、SNSの利用時間と大学生の精神的健康度の関係を検討する」

この3つを順番に書けば、それだけで序論は完成します。

序論の文字数の目安

レポート全体の文字数 序論の目安
1,000字 100〜150字
2,000字 200〜300字
3,000字 300〜450字
4,000字以上 400〜600字

序論は全体の10〜15%が目安です。

長く書きすぎると本論のスペースが足りなくなるので、簡潔にまとめましょう。

書き出しテンプレート10パターン

ここからが本題です。

どんな課題にも対応できる10パターンのテンプレートを紹介します。

自分の課題に合ったパターンを選んで、カッコ内を埋めるだけで序論が完成します。

パターン1:社会的背景から入る(最も汎用的)

テンプレート:

「近年、〇〇が社会的な問題(課題/関心事)となっている。△△によると、□□は過去◇年で〜倍に増加している。本レポートでは、この問題の原因(現状/影響/対策)について考察する。」

例文:

近年、日本における子どもの相対的貧困率の高さが社会問題として注目を集めている。厚生労働省(2023)の調査によると、子どもの相対的貧困率は11.5%に達しており、約9人に1人の子どもが貧困状態にある。本レポートでは、子どもの貧困の現状と原因を整理した上で、効果的な支援策について考察する。

パターン2:定義から入る

テンプレート:

「〇〇とは、△△を意味する概念(用語/理論)である(□□, 出版年)。本レポートでは、この概念を手がかりに、◇◇について検討する。」

例文:

社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)とは、人々の間の信頼やネットワーク、互酬性の規範など、社会的なつながりから生まれる資源を指す概念である(パットナム, 2000)。本レポートでは、この概念を用いて、日本の地域コミュニティの衰退と再生の可能性について検討する。

パターン3:問いから入る

テンプレート:

「なぜ〇〇は△△なのだろうか。□□という背景がある中で、この問いに対する答えは未だ明確ではない。本レポートでは、◇◇の視点からこの問題を分析する。」

例文:

なぜ日本の投票率は低下し続けているのだろうか。2024年の衆議院選挙における投票率は53.85%であり、戦後2番目の低さを記録した。本レポートでは、特に若年層の投票率低下に焦点を当て、その原因と対策を政治学的な観点から分析する。

パターン4:対立する意見から入る

テンプレート:

「〇〇については、△△という立場と□□という立場の両方がある。本レポートでは、双方の主張を整理した上で、筆者の見解を述べる。」

例文:

原子力発電の存廃については、エネルギー安全保障の観点から維持を主張する立場と、事故リスクや放射性廃棄物の問題から廃止を主張する立場がある。本レポートでは、両者の論拠を検討し、日本のエネルギー政策のあり方について筆者の見解を述べる。

パターン5:授業・講義の内容から入る

テンプレート:

「本講義(授業)では、〇〇について学んだ。特に△△は、□□の観点から重要な論点である。本レポートでは、この概念を◇◇の事例に適用し、その有効性を検討する。」

例文:

本講義では、マズローの欲求階層説について学んだ。この理論は人間の動機づけを5段階で説明するモデルであり、組織マネジメントの分野で広く応用されている。本レポートでは、欲求階層説を現代の職場環境に適用し、テレワーク時代における従業員のモチベーション管理について考察する。

パターン6:統計データから入る

テンプレート:

「〇〇は△△である。□□のデータによると、〜は◇◇%に達している。このデータは、〜の深刻さ(重要性)を示している。本レポートでは〜について検討する。」

例文:

日本のジェンダーギャップ指数は、2024年に146カ国中118位と先進国の中で最下位水準にある。特に政治分野と経済分野でのスコアが著しく低い。本レポートでは、日本のジェンダーギャップがなぜ解消されないのかを、制度的・文化的要因の両面から分析する。

パターン7:歴史的経緯から入る

テンプレート:

「〇〇は、△△年に□□として始まった。以来◇年にわたり〜の変遷を遂げてきた。本レポートでは、〜の歴史的展開を概観し、現代における意義を考察する。」

例文:

日本の終身雇用制度は、戦後の高度経済成長期に確立された日本型経営の柱の一つである。しかし、グローバル化や少子高齢化の進展により、この制度は大きな転換期を迎えている。本レポートでは、終身雇用制度の歴史的展開を概観し、今後の日本の雇用制度のあり方について考察する。

パターン8:一般常識への疑問から入る

テンプレート:

「一般的に〇〇は△△だと考えられている。しかし、近年の研究(データ/事例)は、この通説に疑問を投げかけている。本レポートでは〜を再検討する。」

例文:

一般的に「日本人は集団主義的だ」と広く信じられている。しかし、高野(2008)は実証データをもとにこの通説を批判し、日本人と欧米人の集団主義・個人主義の差は実際にはそれほど大きくないと指摘している。本レポートでは、「日本人=集団主義」という文化ステレオタイプの妥当性を再検討する。

パターン9:身近な経験から入る

テンプレート:

「〇〇という経験(場面)に遭遇したことはないだろうか。△△は、私たちの日常に深く関わっている。本レポートでは、この身近な現象を□□の観点から分析する。」

例文:

スマートフォンを手に取るつもりはなかったのに、気づけば1時間もSNSを見ていた——そんな経験をしたことはないだろうか。SNSの設計には、ユーザーの注意を引きつけ離さない仕組みが組み込まれている。本レポートでは、SNSのアテンション・エコノミーの仕組みと、それが利用者の行動に与える影響について分析する。

パターン10:先行研究の紹介から入る

テンプレート:

「〇〇について、△△は□□と主張している(著者, 年)。一方、◇◇は異なる見解を示している(著者, 年)。本レポートでは、これらの先行研究を踏まえ、〜について検討する。」

例文:

教育格差について、松岡(2019)は家庭の社会経済的地位が子どもの学力に強く影響していると主張している。一方、苅谷(2001)は、学力格差の背景に階層による「意欲格差」があると指摘する。本レポートでは、これらの先行研究を踏まえ、日本における教育格差の再生産メカニズムを多角的に検討する。

課題タイプ別の書き出しテンプレート

課題の指示文によって、適切な書き出しパターンが異なります。

「〜について論じなさい」型

おすすめパターン:1(社会的背景)、3(問い)、4(対立意見)

例:「近年、〇〇が議論されている。本レポートでは、この問題について〜の観点から論じる。」

「〜についてまとめなさい」型

おすすめパターン:2(定義)、6(統計データ)、7(歴史的経緯)

例:「〇〇とは、△△を指す概念である。本レポートでは、〇〇の概要と現状を整理する。」

「講義内容を踏まえて〜」型

おすすめパターン:5(授業内容)

例:「本講義では〇〇について学んだ。本レポートでは、この知見を△△に応用して検討する。」

「〜を読んで書評を書きなさい」型

おすすめパターン:10(先行研究)、2(定義)

例:「〇〇著『△△』は、□□について論じた著作である。本レポートでは、本書の主張を要約した上で、批判的に検討する。」

書き出しのNG例と修正例

よくある書き出しのNG例を修正例とセットで紹介します。

NG1:感想から始まる

NG OK
「私はこのテーマにとても興味があります。」 「近年、〇〇が社会問題として注目を集めている。本レポートでは〜について考察する。」

NG2:いきなり目的だけ述べる

NG OK
「本レポートでは少子化について論じる。」(背景がない) 「日本の合計特殊出生率は2023年に1.20と過去最低を更新した。本レポートでは、少子化の原因を多角的に分析する。」

NG3:「ですます」調で始まる

NG OK
「最近、環境問題がとても深刻になっています。」 「近年、環境問題の深刻化が指摘されている。」

NG4:テーマが広すぎる

NG OK
「本レポートでは環境問題について考える。」 「本レポートでは、レジ袋有料化がプラスチックごみ削減に与えた効果を検証する。」

NG5:引用なしに断定する

NG OK
「SNSは社会に悪影響を与えている。」(根拠がない) 「Vosoughi et al.(2018)の研究では、SNS上でフェイクニュースが正確なニュースよりも約6倍速く拡散されることが示されている。」

書き出しで使える表現集

序論でよく使う表現をまとめました。

背景を述べる表現

表現 使い方
「近年、〇〇が注目されている」 社会的なトレンドを示すとき
「〇〇は、△△以来の課題である」 歴史的な背景を示すとき
「〇〇によると、△△は□□である」 データを引用するとき
「〇〇は△△と広く認識されている」 通説を紹介するとき

問題提起の表現

表現 使い方
「しかし(しかしながら)、〜」 背景の後に問題点を指摘するとき
「一方で、〇〇は十分に解明されていない」 研究の不足を指摘するとき
「この点について、議論が分かれている」 対立する意見を紹介するとき

目的を述べる表現

表現 使い方
「本レポートでは、〇〇について考察する」 最も一般的
「本レポートの目的は、〇〇を明らかにすることである」 フォーマルに目的を述べるとき
「以下では、〇〇の観点から△△を検討する」 分析の視点を明示するとき

書き出しを書くコツ3つ

コツ1:序論は最後に書く

意外かもしれませんが、序論は本論と結論を書いた後に書くのがおすすめです。

本論の内容が固まった後のほうが、序論で何を予告すべきかが明確になります。

コツ2:最初の一文にデータを入れる

「近年、〇〇が問題となっている」だけだと抽象的です。

具体的な数値やデータを最初の一文に入れると、説得力が一気に上がります。

コツ3:序論と結論をセットで書く

序論で提起した問いに、結論で答えているかを必ず確認しましょう。

序論と結論が対応していないレポートは「結局何が言いたいのかわからない」と評価されます。

どうしても書き出せないときの解決策

テンプレートを見ても書き出せない場合は、ツールを活用する方法があります。

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まとめ

レポートの書き出し(序論)の書き方について解説しました。

ポイント 内容
序論の3要素 背景 → 問題提起 → 目的
文字数の目安 全体の10〜15%(2,000字なら200〜300字)
テンプレート 10パターンから課題に合ったものを選ぶ
書くタイミング 本論・結論を書いた後に序論を書くのが効率的
最重要ポイント 序論の問いに結論で答えていること

書き出しは「型」を知っているかどうかで難易度が劇的に変わります

この記事の10パターンをブックマークしておけば、毎回のレポートで迷わずに済みます。

レポートの書き方全般についてはレポートの書き方完全ガイド、例文集についてはレポートの書き方例文集もご覧ください。

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