「引用ってどう書けばいいの?」「直接引用と間接引用の違いは?」「引用が多すぎるとダメ?」
大学のレポートで引用の書き方がわからないという悩みは非常に多いです。
引用のルールを守らないと「剽窃(ひょうせつ)」とみなされ、最悪の場合は不合格や処分の対象になります。
逆に、正しく引用できればレポートの説得力が格段に上がり、高評価につながります。
この記事では、レポートの引用の書き方を直接引用・間接引用・ブロック引用・データ引用・図表引用の全パターンで、テンプレートと例文付きで解説します。
引用とは?なぜ必要なのか
引用の定義
引用とは、他者の文章・データ・研究成果を自分のレポートの中で使用することです。
使用した場合は、必ず出典(どこから持ってきたか)を明記しなければなりません。
引用が必要な3つの理由
| # | 理由 | 詳細 |
|---|---|---|
| 1 | 剽窃の防止 | 出典なしに他者の文章を使うと「盗用」とみなされる |
| 2 | 主張の裏付け | 客観的な根拠を示すことで説得力が増す |
| 3 | 先行研究への敬意 | 自分の考えの土台となった研究者の功績を正当に評価する |
引用しないとどうなる?
他者の文章を出典なしで使用すると、以下のリスクがあります。
- レポートが不合格になる
- 単位の取り消し
- 悪質な場合は停学や退学の処分
- コピペチェックツール(Turnitinなど)で自動検出される
「知らなかった」では済まされないため、引用のルールは必ず覚えておきましょう。
引用の3つの種類
引用には大きく3つの種類があります。
| 種類 | 内容 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 直接引用 | 原文をそのまま一字一句変えずに引用 | 定義・法律条文・著者の正確な表現を使いたいとき |
| 間接引用 | 原文の内容を自分の言葉で要約して引用 | 先行研究の主張をまとめて紹介するとき(最も使用頻度が高い) |
| ブロック引用 | 3行以上の長文を直接引用する場合の形式 | 長い文章を正確にそのまま引用したいとき |
レポートでは間接引用が中心になります。
直接引用は「著者のこの表現をそのまま使いたい」という場合にだけ使用します。
直接引用の書き方
直接引用とは、他者の文章を一字一句そのまま引用する方法です。
短い直接引用(2〜3行以内)
短い文章の直接引用は、「 」(かぎ括弧)で囲んで本文中に入れ込みます。
テンプレート1(著者名を主語にする場合):
〇〇(出版年)は「引用文」(p.ページ数)と述べている。
例文:
木下(1981)は「わかりやすいレポートを書くためには、パラグラフで文章を分ける必要がある」(p.45)と述べている。
テンプレート2(文末に出典を示す場合):
「引用文」とされている(著者名, 出版年, p.ページ数)。
例文:
「大学入学以降、アルバイト経験のある大学生は86.0%」とされている(全国大学生活協同組合連合会, 2023, p.108)。
長い直接引用(ブロック引用・3行以上)
3行以上の長い文章を直接引用する場合は、ブロック引用の形式を使います。
ブロック引用のルール:
- 引用文の前後に1行ずつ空行を入れる
- 引用文の行頭を2〜3文字分字下げする
- かぎ括弧は不要
- 引用文の最後に(著者名, 出版年, pp.ページ範囲)を記載
例文:
アッシュの実験について、池田ほか(2019)は次のように述べている。
実験は18回繰り返され、全回答の37パーセントで真の被験者がサクラの誤答に
同調した。被験者の約4分の3が少なくとも1回は同調行動を示し、全く同調
しなかった被験者は約4分の1にとどまった。(池田ほか, 2019, p.215)
直接引用の注意点
| ルール | 詳細 |
|---|---|
| 一字一句変えない | 原文に誤字があってもそのまま引用し、[ママ]と注記する |
| 省略する場合 | 省略部分に「(中略)」または「…」を入れる |
| ページ数を書く | 直接引用では必ず該当ページを記載する |
間接引用の書き方
間接引用とは、他者の主張を自分の言葉で要約して紹介する方法です。
レポートでは最も使用頻度が高い引用方法です。
間接引用のテンプレート
テンプレート1(著者名を主語にする場合):
〇〇(出版年)によれば、△△は□□であるとされている。
例文:
橋本(2018)によれば、日本社会には900万人を超える非正規労働者からなる「アンダークラス」が出現しており、格差は固定化しつつある。
テンプレート2(文末に出典を示す場合):
△△は□□であるとされている(著者名, 出版年)。
例文:
日本の相対的貧困率は15.4%に達しており、先進国の中でも高い水準にある(厚生労働省, 2023)。
テンプレート3(複数の文献を同時に引用する場合):
△△は□□であるとされている(著者1, 年; 著者2, 年)。
例文:
SNSの過度な利用は若者のメンタルヘルスに悪影響を与えることが複数の研究で示されている(Twenge, 2017; 総務省, 2024)。
間接引用の注意点
| ルール | 詳細 |
|---|---|
| 著者の意図を変えない | 自分に都合の良い解釈に歪めてはいけない |
| 要約であることがわかるようにする | 「〇〇によれば」「〇〇は〜と指摘している」などの表現を使う |
| ページ数は任意 | 特定の箇所を参照している場合は記載、全体を参照している場合は省略可 |
データ・統計の引用の書き方
政府の統計データや調査結果を引用する場合の書き方です。
本文中にデータを記載する場合
テンプレート:
〇〇(調査主体, 調査年)によると、△△は□□%であった。
例文:
厚生労働省(2023)の国民生活基礎調査によると、2021年の相対的貧困率は15.4%、子どもの貧困率は11.5%であった。
図表を引用する場合
他者が作成した図表を引用する場合は、図表の直下に出典を明記します。
テンプレート:
出典:著者名(出版年)『書名』出版社, p.ページ数. をもとに筆者作成
自分でデータをもとに図表を作り直した場合は「〇〇をもとに筆者作成」と記載します。
そのまま転載する場合は「出典:〇〇」のみで構いません。
引用の2つの方式|ハーバード方式とバンクーバー方式
文中で出典を示す方法には2つの方式があります。
比較表
| 項目 | ハーバード方式 | バンクーバー方式 |
|---|---|---|
| 文中の表記 | (著者名, 出版年) | [1] や 1) |
| 参考文献リストの並べ方 | 著者名の五十音順・ABC順 | 引用した順番 |
| 主な分野 | 文系・社会科学系 | 理系・医学系 |
| 教授から指定がない場合 | こちらが無難 | — |
迷ったらハーバード方式を使いましょう。
教授から指定がある場合は、必ずそちらに従ってください。
引用のルール6つ
引用する際に守るべき6つの基本ルールです。
ルール1:出典を必ず明記する
引用したら、文中と参考文献リストの両方に出典を記載します。
ルール2:自分の文章が「主」、引用が「従」
引用はあくまで自分の主張を裏付ける「材料」です。
レポート全体の8割以上は自分の言葉で書きましょう。
ルール3:引用の割合は全体の2割以内
| レポートの文字数 | 引用の上限目安 |
|---|---|
| 1,000字 | 約200字まで |
| 2,000字 | 約400字まで |
| 3,000字 | 約600字まで |
引用が多すぎるレポートは「自分の考えがない」と判断されます。
ルール4:孫引きをしない
孫引きとは、Aの本に引用されているBの文章を、原典Bを確認せずにそのまま引用することです。
必ず原典(元の文献)にあたって引用してください。
ルール5:信頼できる情報源から引用する
| 信頼度 | 情報源の例 |
|---|---|
| 高い | 学術論文、書籍、政府の統計、白書 |
| 中 | 大手メディアの記事、NHKの番組 |
| 低い(引用NG) | Wikipedia、個人ブログ、SNSの投稿 |
ルール6:著者名に敬称をつけない
学術的な文章では、著者名に「先生」「氏」「さん」はつけません。
| NG | OK |
|---|---|
| 「橋本先生は〜と述べている」 | 「橋本(2018)は〜と述べている」 |
| 「田中氏によれば〜」 | 「田中(2021)によれば〜」 |
引用で使える表現集
引用を紹介するときに使える表現をまとめました。
直接引用で使う表現
| 表現 | 例 |
|---|---|
| 「〇〇は「〜」と述べている」 | 木下(1981)は「〜」(p.45)と述べている。 |
| 「〇〇は「〜」と指摘している」 | 高野(2008)は「〜」(p.112)と指摘している。 |
| 「〇〇は「〜」と主張している」 | 橋本(2018)は「〜」(p.78)と主張している。 |
間接引用で使う表現
| 表現 | 例 |
|---|---|
| 「〇〇によれば、〜」 | 橋本(2018)によれば、日本には「アンダークラス」が出現している。 |
| 「〇〇は〜と指摘している」 | 高野(2008)は、日本人の集団主義という通説に疑問を呈している。 |
| 「〇〇の研究では、〜が示されている」 | Vosoughiら(2018)の研究では、フェイクニュースの拡散速度が正確なニュースの6倍に達することが示されている。 |
| 「〜とされている(著者, 年)」 | 相対的貧困率は15.4%に達しているとされている(厚生労働省, 2023)。 |
よくある引用のNG例
引用でやりがちなNGパターンを紹介します。
NG1:出典を書かずに引用する(=剽窃)
| NG | OK |
|---|---|
| 「日本にはアンダークラスが出現している。」 | 「橋本(2018)によれば、日本にはアンダークラスが出現している。」 |
NG2:引用だらけで自分の意見がない
| NG | OK |
|---|---|
| 「〇〇(2020)は〜と述べている。また、△△(2019)は〜としている。さらに、□□(2021)は〜と指摘する。」(自分の考えなし) | 引用の後に「これらの知見を踏まえると、〜であると考えられる。」と自分の考察を加える |
NG3:孫引きをしている
| NG | OK |
|---|---|
| Aの本に引用されていたBの文章を、Bを読まずにそのまま引用 | 原典Bにあたって直接引用する |
NG4:Wikipediaから引用している
| NG | OK |
|---|---|
| 「Wikipediaによると〜」 | Wikipediaの「出典」欄から原典を探し、その原典から引用する |
NG5:「〇〇によると、〜と述べている」(文のねじれ)
| NG(文がねじれている) | OK |
|---|---|
| 「〇〇によると、〜と述べている。」 | 「〇〇によると、〜である。」 「〇〇は、〜と述べている。」 |
「〇〇によると」と「述べている」は主語と述語の対応がずれているため、どちらか一方に統一しましょう。
引用に困ったときの解決策
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まとめ
レポートの引用の書き方について、全パターンを解説しました。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 引用とは | 他者の文章・データを出典付きで使用すること |
| 直接引用 | 「 」で囲み、一字一句そのまま引用。ページ数必須 |
| 間接引用 | 自分の言葉で要約して引用。最も使用頻度が高い |
| ブロック引用 | 3行以上の長文は字下げして前後に空行 |
| 出典の方式 | ハーバード方式(著者名, 年)が文系では標準 |
| 引用の割合 | 全体の2割以内。8割以上は自分の言葉で |
| 6大ルール | 出典明記・主従関係・2割以内・孫引き禁止・信頼できる情報源・敬称不要 |
引用は「ルールを知っているかどうか」で差がつきます。
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